2020年5月16日

 第64回 全日本学生美術展 受賞作品紹介 ④

ごきげんよう、瀧野川女子学園 美術部です。

今回も、前回ご紹介した第64回全日本学生美術展という公募展の受賞作品紹介の第4弾をお届けします。
この公募展は毎年2月に開催されている、全国の学生が出品する規模の大きな公募展です。
毎年、私達美術部からも出品しています。
過去には推奨に選ばれた作品もあります。

入選を受賞した高校1年生の作品と制作の様子とともにご紹介します。




 愛おしいふたり 1年生    F40




はじめて祖父と幼い姉の写真を見た時、
明るく笑う祖父と不安そうに見返す姉の姿がとても印象に残っていました。
無邪気に接する祖父と「この人は誰なの?」という表情の姉が
純粋に感じ、その想いを表現したいと思ったので描きました。
祖父と私の思い出も振り返ることができ、とても楽しく描けました。



去年の春、私がまだ高校生になる前に母方の祖父が亡くなりました。私は最後の最期まで祖父の近くに寄り添うことができませんでしたが姉はできたそうです。祖父は姉に「よく来たね、よく来たね」と言っていたと母から聞き、私はすごく後悔しました。その後この写真を見つけて姉が赤ちゃんの時も祖父が近くにいたんだなと感じました。天国にいる祖父にも自分がここまで成長出来たんだと見てもらうためにこの絵を描きました。

        
                                                

今回の公募展では思い切って大きいキャンバスのF40号に挑戦しました。
今まで描いてきたキャンバスが小さく感じました。
最初は2人では物足りないと思い、母と私も描こうと思いましたが先輩方から「多くの人を描くと複雑になるよ」というアバイスを頂きこのままにする事にしました。
参考写真は古く、顔がしっかりと写っていませんでした。
特に赤ちゃんの顔がぼやけていて表情を描くのが難しかったです。
祖父は発想が豊かな人だったので顔や髪の毛はいろんな色を使って表現しました。
姉と祖父のイメージカラーが緑だったので共通点を持たせるために同じ色を使いました。
祖父には全体的に、赤ちゃんは顔だけに使いました。
初めての公募展だった世界絵画大賞展の時より積極的に絵具を乗せる事ができ、自分の表現したい世界観がどんどん広がっている気がしました。
私が1年間美術部で油彩について学んできたことをこの作品で発揮できたと思います。
自分がもっと成長できるようにこの先も頑張っていきたいです。


次回の更新もお楽しみに~⭐️



2018年度も本学園美術部は受賞しています

63回「全日本学生美術展」受賞作品はこちら。※外部サイトです。
● 63回展 受賞作品 ➡ 推奨作品 「Confuse」

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