2020年11月15日

美術部オリジナル ●▲■ 自動販売機デザイン

ごきげんよう、瀧野川女子学園 美術部です。

大変お待たせしました!

今回は8月から9月にかけて行った自動販売機デザイン制作についてご報告していきます^^



現在学園にある自動販売機のすべては、美術部がデザイン制作をしたものです。

今まで先輩方も数多くのデザインを手掛けてきました。今年は9年ぶりに2台がリニューアルすることになりました。


<2011年度自動販売機デザインはコチラ!>


TAMENTAIブログ ※ 外部サイトです。


今回取り組んだ自動販売機は2台、どちらもステンシル技法での挑戦です。

今後も長く残っていく可能性のあるため、慎重に制作しました∠( ˙-˙ )/

○△□の単純な形のステンシルシートを用いてリズムよく配置し、感覚的なアート表現を学ぶことができました。

お盆の時期にはオンライン会議を利用するなど、デザインの考案から意欲的に取り組み、部活動の中で団結する意識を高めていくため、良い機会となりました!




○ 各部員のデザイン案とMeet会議の様子 ○








△ 1号館1階 階段前 △


Digital Version



OGの先輩が在校中制作したステンシルプリントをもとに、自動販売機デザイン用にアレンジしたデータをIllustratorで作り、デジタルプリントしたものになります。

このステンシルデザインは2018年度のあかつき祭パフォーマンスでプロジェクター映写による映像にも使用されています!

暖かい色の印象だけでなく、紙の模様や色味、作者の残した痕跡に注目してみるとより楽しめると思います。



もう1台の真っ白な自動販売機には、生でステンシルペイントを行いました!

支持体としてかなりツルツルなこの特殊な〝地〟にペイントを始めるには、どんな方法が一番良く塗ることができ、どの画材が1番適しているか見極める事が必要でした。

そのため、夏休み中の計画をする段階で、まずは自分たちで作業の手順を相談したり、専門の方に質問したりしました。

顧問の先生の指導の元、あかつき祭に向けて工夫をして励むことが出来ました。


選考会で決定したTさんのデザイン案を元に制作を始めました。 



自動販売機は巨大な箱形の支持体なので、ステンシル技法を行うには大きな〇△□の型紙から制作する必要があります。

完成した全体のサイズ感やイメージが、デザイン案を考えた紙と違って難しかったです。

切り出した型紙の図を使い、テープで印をつけて配置のイメージを整えました。



白コーティングによってツルツルになっている〝地〟には、ペンキをつける前に1000番や2000番などのキメの細かいやすりを使ってやすりがけをし、色の定着を良くしていきました。

ペンキの色つやを整えるスプレーを用意し、ステンシル技法の素描用具として、大きさがそれぞれ違うスポンジやローラー、ベビーパウダーなど細かなマチエールにもこだわりました。



当初は何度も配置を間違えてしまい上手く作業を行うことが出来ず、顧問の先生や先輩からも注意を受けました。

予定通りに進まないことで悪戦苦闘しつつ、すでに色をつけてしまった図は生かさなければなりません。

悩み抜いた結果、予定変更です(^^)/

すでに配置された図と新しい配色の○△□を使用し、生ペイントならではの良さを生かすデザインにしていくため、ひとつひとつの図の色彩の関係や、重なりでつくる色の深みを意識していきます。

角に位置する図や大きな図、自分たちの目線より高い位置の図については、ペイントを行う人と型を抑える人等、全員で協力しながら作業を分担して制作することができました。




オリジナル自動販売機デザイン制作ムービー



□ 2号館1階 階段前 □


Analog Version



ついに完成!

本学園の生徒や先生など、たくさんの人が通る場所にある自動販売機です。

存在感のあるデザインとなりましたので、図の質感や独特の表情を楽しんで頂けたらと思っています!




早速生徒が買いに来たようです^^





この通路の明るいライトに映えるような配色を目指し、部員同士でお互いに相談し合って頑張って制作することができました。

今後は自動販売機の広告スペースにも、美術部らしいデザインを入れていく予定です。


次回の活動報告もはりきってお送りしますので、ぜひチェックをよろしくお願いします!