ごきげんよう。
瀧野川女子学園高等学校 美術部です。
今年の9月24日(土)〜25日(日)に開催された「第9回あかつき祭」についてご紹介させていただきます!
学園祭のためにたくさん活動をしてきたので、ブログ記事は全部で3つになります。
●あかつき祭振り返りブログ●
第一弾 学園祭アートディレクター編
第二弾 美術部展示会場編
第三弾 編集後記
今年の私たちはクラブの展示企画に加え、あかつき祭全体のアートディレクターを担当しました。
部員の中からあかつき祭ポスターの選考が行われ、選ばれたポスターのコンセプトを元に、先生・OG・美術部部員の総出でデザインを展開していきました。
デザイン制作や校内装飾の過程を振り返りながら、ご紹介していきます!
今回の第一弾アートディレクター編はこちらをご紹介していきます。
ガラス装飾
事務局前とびら装飾
あかつき祭のコンセプトとなるポスター
チケットとパンフレット
スタンプラリー景品の巾着袋
スタンプラリーのスタンプと台紙
あかつき祭の特設ページ
応接室前原画展示
【校内の装飾】
〔ガラス装飾〕
リズム良く並べられた、かたばみのシールを学園内の至る所の窓に飾り付けました。
あかつき祭ポスター原画から、学園の校章であるかたばみのかたちに切り取っています。
このかたばみは、12個でパターン構成されており、12という数字は、季節や一年の時間を表しています。
時と天気はとても関わりが深く、時間が流れることで自然は移り変わり様々な表情を私たちに見せてくれます。
学園祭準備日の当日には、OGの先輩からシールの貼り方のレクチャーを受け、美術部員に加えあかつき祭委員会の装飾係の生徒や先生方で協力しながら装飾を行いました。
これはとても難しい作業で、気泡が入らないように綺麗にシールを貼る必要があります。
初めはどうしても気泡が入ってしまい、貼り直しを繰り返していました。
しかし、何度も挑戦しているうちにコツを掴んできて、最終的には気泡ゼロの綺麗な状態のシールを部員全員が貼れるようになるまで成長しました。
そして、全ての場所への装飾が完成しました!
窓に光が入ることで壁にかたばみの形が浮き出たり、たくさんの場所に装飾され校内が一気に明るい雰囲気になりました。
〔事務局前とびら装飾〕
かたばみと同じように、シール装飾を事務局前のガラスとびらにも行いました。
窓に貼ったかたばみシールと比べて、とびらのものはとても大きなサイズなので、更にシールを分割して貼りやすい大きさにカットし、一番上のところは脚立を使って丁寧に貼っていきました。
このとびらはセキュリティゲートを抜けた先にあり、貼られたシールの絵と、外から差し込む光が調和している様子は、この事務局前に素敵な空間を作り出し、毎日登校するたびにとても気分が上がります🌞♪
【ポスターデザイン】
あかつき祭のテーマである「我ら乙女、無限大」という言葉から発想し、ポスター制作を行いました。
美術部員が制作したものの中から、コンペ形式で校長先生と副校長先生に選考していただきます。
選ばれたものがあかつき祭全体のコンセプトになるという、あかつき祭を開催する上で最も重要なことを任されている責任を持ち、一生懸命制作を行いました。
コンペでは、作品が持っている良さをお互いに出せるように並べたり、会場となる教室で実際に見ていただくことをイメージして、位置や高さなどを丁寧に調節することを心掛けました!
ポスター制作や作者コメントなど、詳しくはこちらの記事からご覧いただけます。
あかつき祭の特設ページでも紹介していただきました。
そして、当日には今年のポスターが印刷された懸垂幕が学園入口の正門前に飾られました✨
【パンフレット・チケット】
パンフレット・チケットデザインは、ポスターデザインの原画を元に再度構成し、先生を含め全員で制作に取り掛かりました。
原画の絵の雰囲気を壊さないように、絵が引き立つようなデザインを目指しました。
PCを使用し、デジタル上でテキストの色、フォントの種類、配置などにこだわって制作しています。
パンフレット、チケットでそれぞれ違うパートを切り取り使用しているため、2つが揃うことで関連性を感じることができます。
〔チケット〕
〔パンフレット〕
パンフレットの文字に使用するのはどの色が良いか、先生にいくつかのパターンを作ってもらい、パンフレットの絵に当てはめていき、イラストの上に文字を乗せた時にどの色の文字が見やすいか、イラストの雰囲気と合っているかを見比べながら、イラストに似合うものを選びました。
パンフレット文字色決定の際に参考にした色見本は、今年のポスターデザインに選ばれた部員が用意したカラーチャートになります。
〔パンフレット内の挿絵と見出し〕
パンフレット内を彩るような色を使っており、様々な天気のイメージを湧かせ、手描きの味わいを大事にし1枚1枚丁寧に描き上げました。
デジタルでは表現しきれない、手描きの良さが出て、描いている部員はそれぞれ違うけど、同じ意識で描くことによって可愛らしく楽しいイラストに仕上がりました。
この手描きの良さを伝えられるように、あかつき祭当日では、先生に大判プリントの、油彩のキャンバス地に似ている生地の防災クロスに印刷していただき、木枠に張り付けて展示しました。
手描きの原画は、クラブ展示にてファイリングし、たくさんのお客さんに見ていただけました!
【スタンプラリー】
それぞれのクラスが出すお店や部活動の展示などを周り、スタンプを集める企画が開催期間中に行われました。
パンフレット内のスタンプラリーページやスタンプ台のデザイン、スタンプラリーの景品となるオリジナルの巾着デザインを美術部が担当しました。
〔スタンプラリーページ〕
パンフレット内のスタンプラリーページを制作するにあたって気をつけたことや、考えたことはポスター原画の雰囲気や、ポスターデザインのやわらかさ、温かみを大切にしてデザインしたことです。
また、スタンプが押されることによって1枚の作品として完成する台紙になるように、意識して制作しました。
〔スタンプデザイン〕
台紙であるスタンプラリーページとの関係性を意識し、色々な天気や時間と共に育っていく植物をイメージして、さくら、朝顔、紅葉、四葉のクローバーをスタンプデザインのモチーフとしました。
部員それぞれが考えたデザイン画の中から投票を行い、さらに意見が集まった制作者はデザインを展開して、最終選考に残ったデザイン画から、この4個に決定しました。
普段は油彩や水彩を描いていて、デザイン画の情報の整理整頓の作業は不得意ですが、私たちなりに表現することができました!
〔スタンプカラー〕
どの色を使うのがスタンプラリーの台紙デザインに合うのか、パンフレットの紙質に合うインクの種類はどれか、今回作ったゴム印の大きさに合うスタンプ台はどれか、などを踏まえて、スタンプ台の色も美術部で用意しました!
なんとなくお店に買い出しに行ってスタンプの色の見え方などを決めるのではなく、気になったスタンプ台をいくつか購入して試したりもしました。
実際にスタンプを押すパンフレットがまだ仕上がる前だったので、先生にプリントアウトしてもらった用紙に、実際に押して見て実物でも確認し、インクの乾きの速度や紙への裏写りの軽減を確かめながら、今回使用するインクを選ぶことができました。
インターネットの画面上で見ているインクの色と、実際のスタンプ台の色が違うことにも気が付けました。
購入までに時間はかかりましたが、そのおかげでどの場所に押してもスタンプラリーの台紙が綺麗に見えるインク選びが出来ました!
〔巾着デザイン〕
巾着のデザインを制作するにあたり、ポスターデザインに含まれている天気、そしてその関係性を考えながら行いました。
文字やイラストの位置調整や色彩など、細かい所まで気を配り、受け取ったお客さんに喜んでいただけるようなデザインを目指しました。
生徒会の方に巾着を紹介していただきました!
【特設ページ】
毎年学園のホームページに、その年のあかつき祭の情報をお届けする、特設ページが作られます。
今年度も第9回あかつき祭の特設ページがつくられました。
特設ページはこちらからご覧いただけます。
https://www.takinogawa.ed.jp/akatsuki2022/
このサイトのヘッダーデザイン、カラーデザインを美術部が担当しました!
ヘッダーでは、実際にページにヘッダーが置かれるイメージをして、文字のレイアウトを行いました。
文字のかたまりや、配置一つで見え方が変わってくるので、OGの先輩方や先生、部員でアドバイスを言い合いながら何度も細かい修正を重ね、制作していきました。
サイトのベースやテキストなどのカラーについては、デザインのイメージやあかつき祭が開催される季節を感じられるように意識しました。
【応接室前原画展示】
今回ご紹介しました、あかつき祭デザイン関連の原画は、あかつき祭後も本校の2号館1階の応接室前に展示しています。
ここでは、ポスター・パンフレット・チケットなどのあかつき祭デザインに加え、デザインを制作するにあたって描かれてたアイデアスケッチや、コメントも展示しております。
ご来校の際は、ぜひご覧ください。
次回は、あかつき祭振り返りブログ第2弾として、美術部の展示編"美術部展示「なないろ」〜展示風景をご紹介!〜"をお贈りいたします。
お楽しみに!