2024年11月29日

第52回東京私立中学高等学校生徒写真・美術展を振り返って

ごきげんよう。

瀧野川女子学園中学高等学校 美術部です。



最近は肌寒くなって、冬がだんだんと近づいてますね。

私たちは上野公園の東京都美術館で開催された「第52回東京都私立中学高等学校生徒写真・美術展」に出品した作品を見に行きました。

今回は受賞作品とその時の様子をご紹介します!




美術の部


中学


応募総数: 127点 

会長賞    :       1点

朝日新聞社賞 :       1点

奨励賞    :       8点

特選     :     15点

入選     :   102点



高校


応募総数: 177点

会長賞    :      1点

朝日新聞社賞 :      1点

奨励賞    :      8点

特選     :    16点

入選     :  151点




《 受賞作品紹介 》


     特選


高校2年生 Tさん 『性格』 美術ゼミ(油彩画)より 油彩画 F20号


性格は顔に出るというように、自分の生活や習慣によって所々顔は変化している。よく笑う人は笑いじわがあったり、不満そうな人は眉間にしわが寄っている。

自分はどういう性格なのか自画像を通して知ってみたいと思った。



〈 制作を振り返って 〉

今回の作品は去年よりもテーマを揺らがずに画面と向き合えたと感じていたので、受賞できて嬉しかったです。

自分が表現したい事を実際に感じていただけるにはどうすれば良いのかを模索して描いているのが面白かったです。自画像を描いている中で髪や顔のパーツなど質感を細かい筆で描き込んでいく瞬間がすごく楽しかったです。




   入選


高校2年生 Hさん 『ひみつきち』  美術ゼミ(油彩画)より 油彩画 F40号


妹と妹の友達が家にあった小さなプールで水遊びをしているところを描きました。

当時の記憶を思い出しながら楽しんで描くことができました。



〈 制作を振り返って 〉

油彩画の制作は今回で2回目なのですが、人を描いたのは初めてだったというのもあってかなり苦戦しました。画面の中心にいる2人をとくによく見て描いていきました。まだまだ改善できるところはあると思うので、次回以降の制作に繋げていきたいです。





高校1年生 Iさん 『一緒にジャンプ!』 油彩画 F30号


水族館でシャチのショーを見たときの思い出を描きました。

シャチ一匹だけでも大きかったのに、二匹でジャンプした時の圧倒的な迫力と、その瞬間のタイミングもぴったりで改めてこの生物の賢さに驚きました。



〈 制作を振り返って 〉

今回初めて油絵の具を使って作品を制作しました。今まで使っていたアクリル絵の具とは違い、絵の具の性質や油の使い方など新しいことに戸惑いながら描いていました。時間が足りず焦りながら制作していましたが、最終的には全体をしっかり描くことが出来たので良かったです。

先輩方の作品を見ていると油絵の具を何層にも重ねて全体の色が綺麗になっている様子が印象に残ったので次の機会に反映していきたいです。





高校1年生 Oさん 『歯抜けの決意』 油彩画 F30号


初めて抜けた乳歯の前歯、初めての成長の証。

見た目も中身も成長していきたいと小さな胸に大きな決意をしたあの頃の気持ちは今日も色褪せることなく今、生えている前歯と共に輝きを放っています。



〈 制作を振り返って 〉

油絵デビューを飾りました。ずっと前から憧れていた油絵を描くことができて、とても嬉しかったです。口内の色の細やかな変化や口内でしか見ることのできない影などを楽しく描き込むことができたと思います。自由に自分の感覚で描きあげ、鑑賞してくださった方々が幼稚園児の頃の私のような明るく輝かしい笑顔に自然となりますようにという思いを込めて制作していたせいか、思わず私自身もモチーフにした写真のように笑顔いっぱいになりながら描けました。また油絵を全身全霊で楽しみ、描きあがる度にスキルも前進できるように頑張っていきたいと思いました。





中学3年生 Kさん 『初めての抱っこ』 アクリル画 F20号


祖父母の家で飼っていた猫を初めて抱っこした時の思い出です。

これ以降、もう抱っこができていないという寂しい気持ちもありながら懐かしいなと思う気持ちもあるため、この絵を描きました。



〈 制作を振り返って 〉

初めて大きなキャンバスを使って絵を描いたというのもあって始めは緊張があって色を塗るのに少々怖がって中々描けなかったのですが、先生や先輩方からアドバイスをしてもらい、自分の中で描かなければという思いができて中身や背景などをどんどん塗りこんでいきました。こだわった部分としては抱えている猫や自分の顔で、この絵のメインでもあったので写真をよく見ながら描きました。




 《 制作の様子 》

9月から11月上旬かけて一生懸命制作を行なっていました。




《 鑑賞の様子 》


沢山の作品を鑑賞してみて、良い作品にはその絵の世界に引き込む力があり、まだまだ力が足りないことがわかりました。

また、テーマに対してどう表現していけば絵により深みを持たせられるのかを自身の絵と振り返りながら考えることが出来ました✨