2020年11月23日

第48回東京私立中学高等学校生徒写真・美術展 -会期期間より-受賞作品報告

ごきげんよう、瀧野川女子学園美術部です。
先日、受賞報告をした東京私立中学高等学校生徒写真・美術展の出品作品を見るため、部員全員で上野の東京都美術館に行ってきました!
本日は展示された4点の作品や会場の様子をお知らせします。


今年の会期期間は、11月18日(水)~23日(月)でした。
今日は最終日だったので搬出も行いました。
新型コロナウイルス感染予防対策によって搬入と同様に搬出にも人数と時間制限があるため、午前中に展示会場を閲覧し、午後から出品者と顧問の先生の5名のみで搬出に向かいました。



最終日の本日は晴天で、気温もとても過ごしやすい日ではありましたが朝早くの上野には人通りが少なかったです。



会場は最終日とだけあって多くの人が会場に足を運んでいました。
今回奨励賞を受賞した作品や入選した作品を立ち止まって見てくださったり写真を撮ってる人もいました!


Scene1-受賞作品紹介・内訳


上位11人の中に選ばれました…!!



   奨励賞



 「名無しもいのち」     3年生  F40号


    -作品コメント-
   部活帰りの一期一会。
   地面のコンクリートと同化していた蛾を思わず拾ってしまった。
   手に乗せても飛び立つことをしないこの子は、雌雄同体の変形した個体だったのかも
   しれない。
   私は個々の名前を大事に、だいぶ長生きしてしまう種目に所属している生き物だが、
   手の上のいのちの方がよっぽど、輝かしく感じられた。

    

   入選



「これがゆみちゃん」      2年生  F20号


    -作品コメント-
   鏡に映ったありのままの私を描きました。
   自分の顔を見ると堂々として何事にもチャレンジしていきたいと感じました。
   これがゆみちゃん!!




「家族」      2年生  F30号


    -作品コメント-
   アルバムにあった一枚の写真。
   おじいちゃんにだっこしてもらってる私嬉しそう、少しは立派に成長できたかな?





 「かわいいでしょ?」      1年生  F25号


    -作品コメント-
   カップケーキにドーナツ…大好きな苺に囲まれてハイ、チーズでとびきり笑顔。
   写真を見れば「僕が一番かわいいでしょ?」なんて。
   本当、生意気な弟。




Scene2-後輩から先輩へインタビュー!





今回、奨励賞を受賞した3年S.S先輩に1年のK.Mが、いくつかインタビューをしました!


K.M : まず、奨励賞を受賞していかがでしたか?

S.S先輩 : 自分が努力したことを、家族や親友に報告できる結果が作れて、非常に嬉しいです!


K.M : 私も先輩が、奨励賞を受賞したと知って大喜びしちゃいました(笑)たくさんの人が立ち止まって作品を見ていましたよね!

K.M : 一番こだわったことや苦労したところってありますか?

S.S先輩 : 夢中で描いてる中で生まれた気に入った一筆や、画面の良い表情を残しつつ、絵を具体化するところに苦労しました…。


K.M : 今回の受賞を受けて次回にどう活かしていきたいですか?

S.S先輩 : 今までの作品の主題は、あまり写真を見ないで描く”自分自身”の虚像ばかりだったのですが、今回は初めて実像を元にした”自己”と”他のもの”をテーマに描くことが出来ました。

この感覚を忘れないまま、次回は”自分にとって近しい関係の他のもの”を念頭に置いて、構成を組み立てて行きたいと考えています。

K.M : なるほど~
私も今回を糧に全日本美術展への作品づくり頑張ります!
S.S先輩インタビューありがとうございました!!

S.S先輩 : いえいえ、こちらこそありがとうございました!



そして、学校の代表者4名に選ばれた部員にも感想を頂きました!!

1年A.Hさん : 今回、私は一年生の中で唯一部の代表として公募展に作品を出し、入選を受賞することができました。時間もない中、初めての公募展で緊張していましたが飾られた自分の作品を見られてよかったと、思うことができました。この経験を生かし、次回はもっと上の賞を狙いたいです。

2年S.Y先輩 : 今回の作品を描きあげていく中で大きく成長できたと思います。ですが自分の中ではまだやりきれてない所があると思うので次回の全日本学生美術展では一皮剥けれるように頑張りたいと思います!!


2年S.Z先輩 : 今回は今の自分を描こうと思い自画像にしました。少し斜めから見上げた図にし生意気な顔をしました。先生や先輩方からのアドバイスももらい迫力のある絵ができたと思います。

A.Hさん、S.Y先輩、S.Z先輩、インタビューありがとうございました!!
以上、1年のK.Mからのインタビューでした!



Scene3-部員みんなからの一言






1年N.Hさん : 私たちと同年代の作品を観て面白いなと思う作品もあり、勉強になりました。
これからの公募展でも共に争うのだなと思い、わくわくしました。
今日観た作品よりも良い作品を作れるように頑張りたいです。

2年K.Sさん : 全体的に見て同学年の作品が特に多く、悔しい感情がでました。
会長賞や奨励作品などは、やはり特選や入選と違い密度の高い作品が多くて勉強になりました。
次の公募展の全日本学生美術展に向けて制作を頑張ろうと思いました。

3年S.Sさん : 会場を見ていく中で、しっかり実力のある絵をいくつか見つけることが出来ました。
先生からも参考にして、真似をしても良い作品についてお墨付きを頂けたため、自分のレベルアップに繋げて行けるよう頑張りたいと思います。

1年K.Mさん : 2.3年生の人が多く奨励賞や特選をとっていくなかで1年生も、多く出展していました、同年代として私ももっと努力しようと思いました。また、遠くから見ても存在感がある作品や世界観で、引き込まれる作品なども見られました。次回の全日本でもそういう作品が、つくれるように頑張りたいです。



今回は出品日ギリギリまで作品を描き進めていたため、部員全員で出品作品を見るのは初めてでした。なので皆から、作品の良いところなど、たくさんの意見が飛び交いました。
出品した部員も、時間をおいて作品を見直したことで、ようやく自分の作品の問題点が見えてきて悔しいという意見もあり…みんなの向上心に負けていられないなと思いました。
それぞれの意見を大切に、次の公募展である全日本学生美術展にも全員で、全力で取り組んでいきます!
次回の更新もお楽しみにー!

2020年11月15日

美術部オリジナル ●▲■ 自動販売機デザイン

ごきげんよう、瀧野川女子学園 美術部です。

大変お待たせしました!

今回は8月から9月にかけて行った自動販売機デザイン制作についてご報告していきます^^



現在学園にある自動販売機のすべては、美術部がデザイン制作をしたものです。

今まで先輩方も数多くのデザインを手掛けてきました。今年は9年ぶりに2台がリニューアルすることになりました。


<2011年度自動販売機デザインはコチラ!>


TAMENTAIブログ ※ 外部サイトです。


今回取り組んだ自動販売機は2台、どちらもステンシル技法での挑戦です。

今後も長く残っていく可能性のあるため、慎重に制作しました∠( ˙-˙ )/

○△□の単純な形のステンシルシートを用いてリズムよく配置し、感覚的なアート表現を学ぶことができました。

お盆の時期にはオンライン会議を利用するなど、デザインの考案から意欲的に取り組み、部活動の中で団結する意識を高めていくため、良い機会となりました!




○ 各部員のデザイン案とMeet会議の様子 ○








△ 1号館1階 階段前 △


Digital Version



OGの先輩が在校中制作したステンシルプリントをもとに、自動販売機デザイン用にアレンジしたデータをIllustratorで作り、デジタルプリントしたものになります。

このステンシルデザインは2018年度のあかつき祭パフォーマンスでプロジェクター映写による映像にも使用されています!

暖かい色の印象だけでなく、紙の模様や色味、作者の残した痕跡に注目してみるとより楽しめると思います。



もう1台の真っ白な自動販売機には、生でステンシルペイントを行いました!

支持体としてかなりツルツルなこの特殊な〝地〟にペイントを始めるには、どんな方法が一番良く塗ることができ、どの画材が1番適しているか見極める事が必要でした。

そのため、夏休み中の計画をする段階で、まずは自分たちで作業の手順を相談したり、専門の方に質問したりしました。

顧問の先生の指導の元、あかつき祭に向けて工夫をして励むことが出来ました。


選考会で決定したTさんのデザイン案を元に制作を始めました。 



自動販売機は巨大な箱形の支持体なので、ステンシル技法を行うには大きな〇△□の型紙から制作する必要があります。

完成した全体のサイズ感やイメージが、デザイン案を考えた紙と違って難しかったです。

切り出した型紙の図を使い、テープで印をつけて配置のイメージを整えました。



白コーティングによってツルツルになっている〝地〟には、ペンキをつける前に1000番や2000番などのキメの細かいやすりを使ってやすりがけをし、色の定着を良くしていきました。

ペンキの色つやを整えるスプレーを用意し、ステンシル技法の素描用具として、大きさがそれぞれ違うスポンジやローラー、ベビーパウダーなど細かなマチエールにもこだわりました。



当初は何度も配置を間違えてしまい上手く作業を行うことが出来ず、顧問の先生や先輩からも注意を受けました。

予定通りに進まないことで悪戦苦闘しつつ、すでに色をつけてしまった図は生かさなければなりません。

悩み抜いた結果、予定変更です(^^)/

すでに配置された図と新しい配色の○△□を使用し、生ペイントならではの良さを生かすデザインにしていくため、ひとつひとつの図の色彩の関係や、重なりでつくる色の深みを意識していきます。

角に位置する図や大きな図、自分たちの目線より高い位置の図については、ペイントを行う人と型を抑える人等、全員で協力しながら作業を分担して制作することができました。




オリジナル自動販売機デザイン制作ムービー



□ 2号館1階 階段前 □


Analog Version



ついに完成!

本学園の生徒や先生など、たくさんの人が通る場所にある自動販売機です。

存在感のあるデザインとなりましたので、図の質感や独特の表情を楽しんで頂けたらと思っています!




早速生徒が買いに来たようです^^





この通路の明るいライトに映えるような配色を目指し、部員同士でお互いに相談し合って頑張って制作することができました。

今後は自動販売機の広告スペースにも、美術部らしいデザインを入れていく予定です。


次回の活動報告もはりきってお送りしますので、ぜひチェックをよろしくお願いします!


2020年11月12日

第48回東京私立中学高等学校生徒写真・美術展 ー速報

ごきげんよう、瀧野川女子学園 美術部です。

あかつき祭を無事に終えて、美術部は1年生にとって初となる公募展に向けて部活動を行ってきました。

今回は毎年挑戦している第48回東京私立中学高等学校生徒写真・美術展という公募展制作についてご紹介します。


この公募展は、一般財団法人 東京私立中学高等学校協会の元、上野の東京美術館にて開催され、中学生から高校生までの学生が参加する写真展と美術展です。

今回応募をした美術展では、規定内のサイズの絵画、版画などの平面作品をそれぞれの学校から4点のみ、出品することができます。




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【速報】

昨日、審査通知書 速報版が届き、

今回…3年生の作品が【奨励賞】を受賞することとなりました!



奨励賞


  「名無しもいのち」 3年生  F40号  油彩



入選


「これがゆみちゃん」  2年生  F20号  油彩


          「家族」           2年生  F30号  油彩


「かわいいでしょ?」  1年生  F25号  油彩



受賞した作品は、2020年11月18(水)〜23日(月)まで、 上野 東京都美術館にて展示されます。



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【1年生のエスキース制作の様子】


今回初めて油絵に触れる部員や、中学の頃から既に何度か公募展制作を経験している部員もいます。

作品の主題選びに時間をかけ、部員それぞれの面白さを発見することができました。




【公募展制作風景】



エスキースに苦戦している1年生や、学園の美術ゼミを利用して公募展に向けたキャンバス制作を始めている部員もいます。

お互いに競い合う意識を持つ中、アドバイスや相談をし、作品制作に取り組むことが出来ました。

オンライン制作は一時的なものでしたが、みんなで同じ環境の中で取り組むことができることがなんだか新鮮にも感じられました。

部員それぞれが必死にキャンバスと向き合う時間をつくり、表現方法を追求することが出来ました。




【搬入日について】



毎年、部員全員で搬入に参加していましたが新型コロナウイルス感染防止対策として搬入受付会場には人数と時間の制限がありました。

現在も学校で先輩方とお会いできていない状況のため、顧問の先生や先輩方にご協力して頂き、作品はメールや写真を利用した投票によって選考することが出来ました。

貴重なアドバイスも頂くことができたため、ラストスパートも作品に全力で取り組むことができました。





今回の公募展に搬入できなかった作品は引き続き、次に挑戦する予定の全日本学生美術展の作品に向けて制作していきます。

全員で自分の作品の答えを見つけていくため、より良い意識を持って取り組んでいきたいです!

次回の更新から過去3ヶ月間の活動報告を完結させること、部活動のリアルタイムな更新をすることを目標に頑張ります。

ぜひお楽しみに!!