ごきげんよう。
瀧野川女子学園中学高等学校 美術部です。
今回は会場に行く前に美術館周辺を先生と一緒に散策しました。
顧問の母校である東京藝術大学についてのお話しをして頂いたり、辺りの建造物について色々と紹介してくれたりと朝の気分転換にもなりました。


この記事では、「第69回全日本学生美術展」に出品した6点の作品と鑑賞の様子をご紹介します。
~ 作品紹介 ~
入選

高校2年生 Sさん 「 祭り 」 授業課題より 油彩画 P40号
友達と一緒に行った近所の公園での祭りの様子を描きました。
祭囃子の笛や太鼓の音が響いて私は大好きです。

高校2年生 Tさん 「 安らぎ 」 授業課題より 油彩画 M30号
眠りに落ちる時の心地の良い空気感を画面上で表現したいと思い、
ソファーでどこか屈託のない表情で眠っている姉の姿を描きました。
自分の思う安らぎとは何か表現する上で見つけたいと思います。
高校2年生 Hさん 「 葉洩れ日 」 授業課題より 油彩画 F20号
初詣の帰り道で見た木々の隙間からこぼれた光がとても綺麗だったので描いてみました。

高校1年生 Oさん 「 私の心象庭園 」 アクリル画 F20号
タネも仕掛けもなにもない美しい庭園の通り道。それは、まるで私の心象や心情を鏡のように写してくれたみたいだった。私を人々を引き込む神秘的な美しさが漂うこの庭園は、栄光とその先へ導いてくれそうな道にも見えた。一体、どんな世界に道が開いているのかな。

中学3年生 Kさん 「 あの日見た夕焼け 」 アクリル画 F15号
学校帰りの時に見た夕焼けがとても綺麗で忘れられない景色だったので描きたいなと思いました。
佳作

高校1年生 Iさん「 異世界 」 油彩画 F25号
夜遅く見慣れない道を通っていたら不思議な所にたどり着いた。
辺りには何故か魚たちがいて水中でもないのに泳いでいる。
此処はいったい何処なのか、そもそも現実なのだろうか。
〈 受賞コメント 〉
今回描いた絵は形をとったり色を決めたりするのにかなり苦戦したり、細部の描き込みやどう表現したらこの世界観に合うか試行錯誤しながら制作してきたのでその頑張りが実ってとてもうれしかったです。
~ 鑑賞の様子 ~


~ 作品を鑑賞して ~
Sさん
受賞した作品は画面にたくさんの色を使っていて、表現の幅が広く、近くで見ると細部にも工夫がされている事がよく分かりました。それにより、作品から描ききったという意思が強く伝わりました。
部員みんなで鑑賞をすることで自分にはない気づきや学びがありました。
Tさん
受賞した作品はどれも迷わず、テーマに対する思い切りの良さがしっかりと画面に現れていると思いました。
私は作品の完成イメージを持って取り組むようにしていますが、完璧にそれを仕上げようという気持ちによって細かい所に目が入ってしまい、全体感がまだ出来ていないと思いました。それにより、見せたい所が曖昧な絵になったのだと思います。
まずは全体を完成させるというのを意識して次の作品制作にも励もうと思いました。
Hさん
作品を鑑賞してみて、どの作品もそれぞれの答えを出していて、とても見ごたえがありました。
また、自分の描いた作品は描き込みが全然足りないことなどたくさんの課題を改めて感じることができました。絵の具ののせ方や筆使いにもっと変化が出せるように意識したいです。
Iさん
飾られていた作品たちは全て完成度が高く、今回自分が使った油絵の具で描いている作品からたくさんの技法や色使いなどを学ぶことができました。
どの作品も描き込み量がすごかったですが、その中でもあまり描き込んでいないところととても描き込んでいるところがあり、見せたい箇所がはっきりしている作品が多かった印象がありました。
Oさん
私も、ここに飾られるような多くの人を魅了してしまうような絵画を描いてみたいと思いました。私もこのような発想や画力が欲しいなと憧れました。次回も、頑張ります。
Kさん
初めて全日本の鑑賞をしに行って受賞した方々は自分とは違い、書き込み量、見せ方、そして相手を自分の絵に引き込ませるような雰囲気を出せるという大きな違いがありました。なので次の全日本ではそこの部分を重視しつつ、自分なりに思いきって描けるようにしたいです。
作品制作の様子はこちらの記事をご覧ください。
https://art-takinogawa.blogspot.com/2025/02/69.html