2021年2月20日

第65回全日本学生美術展 受賞作品紹介【展示作品鑑賞後の感想】

ごきげんよう、瀧野川女子学園 美術部です。


冷たい風が吹いたり、まだまだ寒い日が続きますね。


昨日、私たちは上野にある東京都美術館へ第65回全日本学生美術展の受賞作品を鑑賞しに行ってきました。






この公募展は、2月12日(金)~2月19日(金)まで開催されていました。


例年とは異なり、新型コロナウイルス感染症対策として完全予約制が取られ、部員は行く日や時間をずらして少人数での鑑賞を心がけました。

昨日は最終日ということもあり、平日にもかかわらず多くの人が美術展に足を運んでいました。


この記事では、受賞した3点の作品と、展示された作品を鑑賞しての部員たちの感想をご紹介します!






~会場の様子~















~受賞作品紹介~


【内訳】


応募総数 5,677点

(仮縁の部 1,709点 台紙の部 3,968点)


【仮縁の部】

  推奨     100点

  特選     200点

  佳作  1,122点






佳作



「怨嗟 ほいさ」3年生  F10号 油彩


僕は美味しかったか?

でも心から聞こえてくるだろう。

「えんさ、ほいさ。」と

どうせ何者にもなれやしないよ。

痛いよそんなに引っ張らないで。







「ドォーン!!ぐり」1年生  F30号 油彩


3歳の七五三の時の絵を描きました。

着飾っていても、中身は年相応なところをおもしろく描けたら良いなと思いながら描きました。

どんぐりを突き出している手のドォーン!!っていう迫力をうまく出す為に

遠近感を意識しながら描くのに苦戦しました。









「百寿五輪」 1年生  F30号 油彩


私のひいおばあちゃんのための、人生に一度だけ開催される百寿五輪。

優しく、強く、いつも笑顔。

私のひいおばあちゃんは金メダルのように明るい。

百寿おめでとう。

これからも元気でいてね。







~作品を鑑賞しての感想~


【1年生の感想】

壁一面の沢山の作品を観ていくうちに自分の作品も客観的に見ることができ、自分の足りない所が分かりました。
色の使い方や表現の仕方、構成について次はこうしようなどと考えが広がり、これからの課題を見つけることができました。
また、私たちと同学年の絵でもその絵に対しての思いや表現の技法が違っていて、参考にしたい作品が沢山あったので今後の制作に活かしていきたいです。
来年度は2年生になり次の公募展を迎えます。
そのため、私たちもより一層気を引き締めて今の自分の力を発揮し、他の人に負けないような作品を作り上げたいです。



【2年生の感想】

今回の公募展はスケールが大きく、幅広い世代の作品を鑑賞出来ました。
私たちに足りないところ、成長しなければいけないところが沢山あったと思います。
表現の仕方や色彩、どれも個性豊かな作品が多く、見ている人を惹き込む作品を制作するヒントを得られました。
自分らしさを突き詰めていけるようにお互いを高め合って来年度から取り組んでいきたいです。
次回は一般の方も出品する公募展なので目標を高く持って頑張りたいと思います。



【3年生の感想】

本学園の生徒として出品するのはこの公募展で最後でした。
全国規模で競い合い選ばれた数々の作品の発想や主題の魅せ方、絵の四隅まで気合と神経を使って描かれた表現の一つ一つが面白かったです。
佳作以上の作品は共通して自分なりに主題を捉え、描き切っていると感じ、特に優秀な賞が並ぶ部屋では多彩な雰囲気に圧倒されました。
他の作品を鑑賞してみて、今回の制作では普段とは違う取り組み方に挑戦したことで、結果的に良い経験になりましたが、制作のリズムを掴むことが難しかったため表現に迷いがあったかもしれないと思いました。
これからも自分の伸びしろを信じて、根気強く邁進していきます。
外出の機会が少ない世の中ですが、日常の中に目を向けてもっとインスピレーションを鍛えたいと感じました。





1、2年生は展示されている作品を観て、ひとりひとり良い刺激を受けることができていました。
3年生にとっては最後の公募展になりました。
色々な作品を見ることで深く学び、これから先へ進んで努力しようとする強い意志を感じました。
私たちも先輩を見習い、より一層頑張っていきます!
次に挑戦する公募展である世界絵画大賞展は、国籍・出身・年齢を問わず、広く世界から絵画作品を公募しています。
そのため、出品される作品のレベルが高く、入賞が難しい公募展となっています。
今回の公募展を通して、次に繋げていく意欲が見られたので、みんなで入賞を目指して取り組んでいきたいです。

次回の記事もお楽しみに〜!!

2021年2月13日

第65回全日本学生美術展 受賞作品-幕間-【制作を振り返って】

ごきげんよう、瀧野川女子学園 美術部です。


オンライン授業になってこの2ヶ月、部活動もオンラインに移行し、私たちは忍耐強く公募展制作に取り組んできました。

先日、審査結果通知書が届き、3名の部員が【佳作】を受賞することとなりました。

この記事では受賞した3名の制作風景の様子と、その取り組みについて一人一人からの感想をご紹介します!






怨嗟 ほいさ」  F10号 油彩


【3年 S.S】

例年と違って今年度2度目の公募展となり、作品の密度と共にみんなの制作スタイルが見えてきました。

オンライン制作に移ってからは、私自身絵と一緒に自宅に引き込もれる期間が長かったことで、奇妙な愛着を持って制作に取り組んでいました。

例えばあんまり絵を客観視出来なかったり、色んな絵の具や油を試して冒険してしまったりしたので、テーマを見失ってしまいながらも面白かったです。

自分の好きに作業環境を作ることが出来ましたが、定期的に部屋が汚れたままになってしまったり、よく時間を忘れて身体が凍えてしまいました。

部活動の時間は部員同士のアドバイスのやり取りを行うため、オンライン画面を利用してみんなで一緒に制作状況や問題点を自分も学習することが出来ました。








 














「ドォーン!!ぐり」  F30号  油彩

【1年 T.M】
コロナ禍で自宅での制作となりましたが、休んだり、没頭したりを繰り返して自分のペースで作業でき、とてもやりやすかったです。周りの目が無い分、変な緊張感もなく、自分の思うままに筆を動かすことが出来たと思います。
オンラインの部活動では、meetのボヤっとしている画面からなんとなくでもみんなの作品や制作している姿が見れました。それが、部室で描いている時と同じような一体感があったと同時に、自分も頑張ろう!と思える原動力にもなりました。
部員や先生に実物を見てもらうことは出来ませんでしたが、classroomを使って先生から作品全体の印象や細かいところのアドバイスを貰うことが出来きました。ここをこうするという改善点が明確に理解出来たので迷いなくかけたのが良かったです。
今回の制作で学んだこともありますが、もちろん課題もあり、その課題を次回の公募展制作に活かしていこうと思います。






百寿五輪」  F30号 油彩

【1年 N.H】
公募展に絵を出品するのは初めてだったので、私の絵を私以外の他者が見て審査をするということが少し怖くて不安でした。自分が好きなものを好きなように描いていたので、意図を他者にきちんと伝達できるのか分かりませんでした。
ですが、顧問の先生や先輩方にアドバイスを頂いているうちに、私が何をしなければいけないのかが明確に分かり、自分の絵に自信が持てるようになりました。
また、長期間制作していたこともあり、描けば描くほど良くなっていくことを実感できてとても良い経験になりました。
また、オンラインでの制作では直接絵を見てもらえず不利な状況とも思えましたが、完全な個人制作で絵と1対1で向き合うことができました。
自分なりに集中して制作できたのでとても楽しかったです。








気になる受賞作品は2月12日(金)から19日(金)まで、上野にある東京都美術館に展示されます。


私たちはこれから展覧会を観に行くのですが、自分が一生懸命取り組んだ作品を観るのはとても楽しみでワクワクしています!

次の記事では受賞作品についての紹介や、展覧会へ行き作品を鑑賞しての感想をご紹介します。


お楽しみに☺️



2021年2月6日

〈速報〉第65回全日本学生美術展 受賞報告

 ごきげんよう、瀧野川女子学園 美術部です。

先日「第65回全日本学生美術展」について、搬入日の様子と学年ごとに部員からの感想をつづった記事をお届けしました。


‐先日の記事はコチラから‐


その名の通り、日本全国の学生の作品が集まる幅広く大きな公募展です。

今回は部員みんなで心待ちにしていたこちらの公募展の審査結果を最速でご報告致します!





 

昨日、ついに審査結果通知書が届き…

なんと3名の部員が【佳作】を受賞することとなりました!




佳作



      「怨嗟 ほいさ」     3年生  F10号  油彩



「ドォーン!!ぐり」 1年生  F30号  油彩



        「百寿五輪」       1年生  F30号  油彩







受賞した佳作以上の作品展示の会期は 2021年2月12日(金)〜2月19日(金) です。

私達も19日、上野の東京都美術館へ鑑賞しに行ってきます。

入場には予約が必要なので、お早めにご確認を!




2021年2月1日

第65回全日本学生美術展 搬入報告【制作を終えての感想】

ごきげんよう、瀧野川女子学園 美術部1年A.Hです。


暦の上ではもうすぐ春ですが、まだまだ厳しい寒さが続いていますね。

年が明けてから、美術部は「第65回全日本学生美術展」に向けて制作を行ってきました。

この公募展は、幼稚園から大学生まで幅広い世代からパス画や水彩画、油彩画など、さまざまな画材を用いた絵画作品を募集しています。

佳作以上の作品は、2月12日(金)~2月19日(金)に上野の東京都美術館に展示されることとなります。

今回は搬入の様子と制作を終えた部員の感想をお届けします!


1月30日、無事に上野の東京都美術館へ搬入を終えてきました。



*制作を終えて⋯


(1年生の感想)

前回の公募展である「東京私立中学高等学校生徒写真・美術展」では、絵を先生や先輩方が直接見て感想やアドバイスをもらっていましたが、今回はオンラインで制作をしなければならない事が不自由に感じ、正直一筆一筆を不安に思っていました。

ですが、それぞれが試行錯誤をしながら、自分のペースで完成に近づけるために最後まで全力で取り組むことが出来たと感じています。

日々の積み重ねもあり、長い間制作を行うことで、自分の絵が良くなっていくのが感じられたので達成感がありました。

次の世界絵画大賞展では今回よりもっと成長した絵を描けるように頑張りたいです。



(2年生の感想)

全国規模の公募展という事で今まで以上に力を入れ、ありのままの自分達の気持ちをキャンバスに込めました。

2年生の授業で行っている油彩画ゼミや部活動はオンライン上でしたが各々集中できる環境を作り、気持ち良く制作を進めることが出来ました。

現在の作品の状況を写真を撮って共有し、先生からアドバイスを頂いたので、日々作品の密度が上がっていきました。

その課題ひとつひとつを達成する度、自信になり成長を実感することが出来ました。

残りの高校生活を充実させる為にも制作に全力で取り組んでいきたいです。



(3年生の感想)

私たちは高校生最後の公募展として制作に取り組みました。

一人一人が離れている中でオンラインを利用し、小さな画面を通して制作空間を繋げていきました。

筆とキャンバスが擦れる音に加え、それぞれの家庭のドタバタ音や話し声も合わさり、普段と違った雰囲気でも集中できる大きな制作空間ができていたように思い、新鮮でした。

制作時は守りに入らず、思い切った表現にチャレンジしたので、色々な意味で少し緊張がありました。

無事に搬入を終えた時にはなんだか体の力が抜けました、、。

今の私にあるエネルギーをキャンバスの画面にぶつけることができ満足しているので、どんな結果であれ良い方向に活かしていきたいと思います。




公募展に1年生全員で参加できたのは今回が初めてだったので、私たちとしてはとても良い経験になり、長い制作期間を経てそれぞれが答えを見つけられていたように感じます。

2年生は公募展をいくつか経験している中で、オンラインでの油彩画ゼミや部活動を通して今だからこそできる事を一生懸命表現していたようでした。

そして3年生は、高校生最後の公募展として今までやってきた事を最大限に活かし取り組んでいました。

時には後輩にアドバイスをしてくださったりと、全員のことがよく見えている先輩を私たちも見習っていけたらと思いました。


次回の記事では、制作の様子をご紹介します。

お楽しみに!