ごきげんよう、瀧野川女子学園 美術部です。
オンライン授業になってこの2ヶ月、部活動もオンラインに移行し、私たちは忍耐強く公募展制作に取り組んできました。
先日、審査結果通知書が届き、3名の部員が【佳作】を受賞することとなりました。
この記事では受賞した3名の制作風景の様子と、その取り組みについて一人一人からの感想をご紹介します!
「怨嗟 ほいさ」 F10号 油彩
【3年 S.S】
例年と違って今年度2度目の公募展となり、作品の密度と共にみんなの制作スタイルが見えてきました。
オンライン制作に移ってからは、私自身絵と一緒に自宅に引き込もれる期間が長かったことで、奇妙な愛着を持って制作に取り組んでいました。
例えばあんまり絵を客観視出来なかったり、色んな絵の具や油を試して冒険してしまったりしたので、テーマを見失ってしまいながらも面白かったです。
自分の好きに作業環境を作ることが出来ましたが、定期的に部屋が汚れたままになってしまったり、よく時間を忘れて身体が凍えてしまいました。
部活動の時間は部員同士のアドバイスのやり取りを行うため、オンライン画面を利用してみんなで一緒に制作状況や問題点を自分も学習することが出来ました。
「ドォーン!!ぐり」 F30号 油彩
【1年 T.M】
コロナ禍で自宅での制作となりましたが、休んだり、没頭したりを繰り返して自分のペースで作業でき、とてもやりやすかったです。周りの目が無い分、変な緊張感もなく、自分の思うままに筆を動かすことが出来たと思います。
オンラインの部活動では、meetのボヤっとしている画面からなんとなくでもみんなの作品や制作している姿が見れました。それが、部室で描いている時と同じような一体感があったと同時に、自分も頑張ろう!と思える原動力にもなりました。
部員や先生に実物を見てもらうことは出来ませんでしたが、classroomを使って先生から作品全体の印象や細かいところのアドバイスを貰うことが出来きました。ここをこうするという改善点が明確に理解出来たので迷いなくかけたのが良かったです。
今回の制作で学んだこともありますが、もちろん課題もあり、その課題を次回の公募展制作に活かしていこうと思います。
「百寿五輪」 F30号 油彩
【1年 N.H】
公募展に絵を出品するのは初めてだったので、私の絵を私以外の他者が見て審査をするということが少し怖くて不安でした。自分が好きなものを好きなように描いていたので、意図を他者にきちんと伝達できるのか分かりませんでした。
ですが、顧問の先生や先輩方にアドバイスを頂いているうちに、私が何をしなければいけないのかが明確に分かり、自分の絵に自信が持てるようになりました。
また、長期間制作していたこともあり、描けば描くほど良くなっていくことを実感できてとても良い経験になりました。
また、オンラインでの制作では直接絵を見てもらえず不利な状況とも思えましたが、完全な個人制作で絵と1対1で向き合うことができました。
自分なりに集中して制作できたのでとても楽しかったです。
気になる受賞作品は2月12日(金)から19日(金)まで、上野にある東京都美術館に展示されます。
私たちはこれから展覧会を観に行くのですが、 自分が一生懸命取り組んだ作品を観るのはとても楽しみでワクワク しています!
次の記事では受賞作品についての紹介や、展覧会へ行き作品を鑑賞しての感想をご紹介します。
お楽しみに☺️