2021年8月22日

第8回あかつき祭に向けて〈Part3〉

ごきげんよう、瀧野川女子学園 美術部です。



私たちはあかつき祭装飾に向けて企画を考えてきました。

そのスタートとして、学園に入る時に最初に目に入り、あかつき祭の顔となるゲートの制作から入っています。

部員一人一人がゲート周りのデザインを考え、その中から1つのデザインを決めるところから開始し、そこからまた話し合いを重ねて作っていくこととなりました。

今回のゲートは業者の方に制作を依頼し、木製の支柱を使用して装飾を行います。

そして昨日、支柱に白色の塗料で3層目まで地塗りを行いました!

               


~制作風景〜


〈一年生のS.Rより、地塗りをしての感想〉


大きな画面に刷毛やローラーで塗っていくことは、ムラが出てしまったり塗り残しがあったりと難しく感じました。 表面に僅かな厚みができてしまうので手速く塗ることなど、先輩から教えてもらったポイントを確認しながら作業を進めました。

暑い中でしたが皆で協力しあって準備を進められたので楽しかったです。




💎第8回あかつき祭デザイン原作者T.Mさんのコメントより抜粋!💎


『みんなで成功させるぞという意識を持って、良いあかつき祭にしていきたいです。

予定などしっかりと立てて、きちんと実行できるよう声掛けや足並みをそろえることも大切だと、改めて思いました。』



これまであかつき祭装飾の企画書を互いに提示してもなかなか話し合いが出来なかった時がありました。

この反省点を活かし、どんどん試作品を作り出して校内全体に装飾を展開し、美術部の展示やパフォーマンスにも繋げていけるようにしていきます。

美術部員みんなで協力し、責任意識を持ってあかつき祭を盛り上げていけるよう頑張ります! 

2021年8月8日

2021 体験入学「Original アートパネルづくり」

ごきげんよう、瀧野川女子学園 美術部です。


8月1日(日)に小学3年生から中学3年生までを対象とした体験入学を行いました!


今年の美術部の体験入学の講座は、「Originalアートパネルづくり」です。

美術部員があらかじめ作っておいた正方形の木製パネルにオリジナルステンシルシートを使用し、その上からスポンジブラシでポンポンとペイントをして部員と受講生がコラボするというものです。

様々な形が型抜きされたステンシルシートを使用するため、楽しくペイントしながらも形の配置配列や構成、色の混色などの学習をすることができます。



今回は感染症対策の観点から1講座10名とし、4講座に分けての開催となりました。

連日の猛暑に引き続き当日も厳しい暑さのなか、計30名の受講生を迎えることとなりました!


会場の様子はパステル調のパネルの雰囲気に合うように、また受講生の方に夏らしい爽やかな空気感を感じてもらえるよう、部員は白Tシャツにジーパンなどの衣装をそろえ、テーブルには花柄のテーブルクロスや造花を飾りました!

普段授業で使う石膏像も少しおめかししています。






この講座で主に使用するものは、美術部員が事前に仕掛けを施したS4号のパネル、オリジナルステンシルシート、色の三原色の赤色、青色、黄色と明度を上げるための白色の4種類のアクリル絵具です。




パネルはジェッソという地塗り剤、モデリングペースト、ジェルメディウムという盛り上げ剤を使用して、ペインティングナイフを使って何度も重ね塗りをしたり、マチエールを作り、下地を作っています。

下地制作の後半には3種類の下地剤にアクリル絵具を混ぜ、パステル調の優しい色彩に仕上げました。



オリジナルステンシルシートは美術部で代々受け継がれてきたもので、部員が一枚一枚カットしています。

丸・三角・四角、直線、曲線の3種類のシートがあり、それぞれの形の大きさの比率も様々なため、複数の組み合わせができ、デザインの幅を広げて構成することができます。





実際に受講生がペイントをする前に、顧問の先生からスポンジブラシを使って色の乗せ方、ステンシルシートを使う際の注意点などの講義をしました。

パネルと同じ大きさのケント紙に実演しながら説明していきます。

受講生の皆さんは集中して講義を聞いている様子が見て取れます。





支持体となる木製パネルを受講生に選んでもらいました!

パネルは、それぞれ違う手触りや色合いで、受講生も選ぶのにとても悩んでいました。



 


部員も前に出て、参考作品として部員が事前に作った作品の紹介、制作をした時の感想や作品をどのようなイメージで制作したのかなどのお話をしました。



講義が終わり、いよいよ制作STARTです!


3種類のシートの模様が織り成す配置配列や感覚的なリズ厶、自身で色を作り出すという事の勉強をしながら、インテリアとして飾れるような作品にするサポート、という目標のもと部員が作業の手伝いやどうしていくかの流れのアドバイスなどをしていきます。



 
























手が進まなくなっている方には部員が声をかけ、想像が膨らむようにアドバイスをしてお手伝いをしました。

講座の内容をしっかりと理解して取り組んでいる方が多く、とても感心しました。

アドバイスをいれながら、受講生がどのような方向で進めていきたいかを聞き出し、どこまでで完成とするかを考えながらサポートするのが難しかったです。



しかし、絵具を配布する際に段取りが悪かったり、受講生を待たせてしまうということがあり、臨機応変に対応することができていませんでした。

この反省をあかつき祭では、部員同士の話し合いを大切にし、自分たちで考えて行動できるように頑張りたいです。









完成した作品は、美術部のオリジナルロゴデザインが入った手提げ袋に入れてお持ち帰りいただきました。





こちらの制作もステンシル技法を用いて行いました。

ステンシルシートは新たに部員が作ったものを使い、ひとつひとつ手作業で丁寧にプリントを行いました。

クラフト紙という素材の紙袋で、今回のパネルとはまた少し違った味が出ていて新鮮でした。

その際に後輩も混じえながら一緒に作り、経験が少なく不安なところもありましたが一生懸命最後まで取り組みました。





【体験入学を終えて】


部長のNより

昨年はオンラインでの体験入学だったので、直接受講生の方と交流するのは初めてでした。

当日は受講生の方への対応がしっかりとできるか不安でしたが、私が出したアドバイスを「いいかも!」と受け取っていただき、サポートすることができたのでよかったです。

想像もしなかったアイデアをたくさん出している受講生が多く、ひとりひとりが生み出すストーリーがどれも面白く、私自身も見ていて楽しむことができました。

今回の接客という経験をあかつき祭にも生かしていきたいです。


副部長のKより

私は1回実際に受講生として夏の体験入学に参加しましたが、今回は初めて受講生を迎え入れての企画でした。

最初はこちらが先輩だからか固くなっている方もいましたが、次第に慣れてたくさんの受講生の方が楽しかったと言ってくれたのがすごく嬉しかったです。

ただ、企画をするのに段取りが悪かったり、本来部員たちが多く話すところや先生に指示されて動いていたので自分たちで足並みを揃えて動くということが出来ていませんでした。

そのため、あかつき祭ではしっかりと連携をとって頑張っていきたいです。


OGのSより

昨年はオンライン体験という形で企画に取り組んでいたため、受講生との対面でレクチャーをすることが初めてな在校生でした。

1講座分の人数に対して部員の数が多いため基本的にマンツーマンを意識して受講生の要望に応えられるように役割分担ができていて、新鮮でした。

体験入学として最も歴のある企画「夏の体験入学Original Tシャツづくり」のオマージュという形で始めた今回の企画で、使用する道具や支持体、制作する作品が違っていても、受講生にアート・デザインの勉強として体感して欲しいポイントは同じく、配置配列の位置関係が生み出すリズムを楽しんでいただくことです。

部員にとっても、誰ひとつとして同じ作品のない受講生の数だけの色々なアイデアを見て学び、時間内に完成させるサポートを務めたことで、自分たち美術部員にとっても重要な勉強となったと感じています。




初めての経験や対面でのコミュニケーションに不安を感じていた反面、楽しく受講生と関わり合うことが出来ました。

受講生の皆さんが楽しそうにアートパネルを作っているのを見ていて、私たちも嬉しい気持ちになりました。

受講生の中でもイメージを持って制作する人や、感覚的にどんどん制作していく人など様々で、美術部員にとっても刺激的で良い勉強となりました。

今回の体験入学でよかった所や学んだこと、反省すべき点をこれからの活動にも活かし、さらにレベルアップさせていきます。


講座に参加して下さった受講生と保護者の皆様、ありがとうございました!