ごきげんよう、瀧野川女子学園 美術部の部長です。
前回のブログで予告したように、今回も2月に開催されていた「第64回全日本学生美術展」で入選を受賞した部員Yさんの作品を制作時のコメントと一緒にご紹介します。
入選
「 夕暮 」2年生 F15号
修学旅行で行ったハワイの景色を描きました。
現地で1番印象に残った景色がこの夕日のオレンジでした。
夕暮を見ると青春を感じます。
こちらの部員は私と同級生なので、作品を制作するにあたってどのようなことを考えて取り組んでいたのかを取材してみました。
Yさんは、この公募展で何を描こうか沢山悩み、昨年の10月のハワイ修学旅行の思い出をテーマに描くことに決めました。
理由は、中学生の時に親戚の結婚式でハワイへ一度だけ行ったことはあるけれど、夕暮れは見ることができなかったので、今回初めて見ることができてとても感動したからだそうです。
(エスキース)
最初は修学旅行で撮ったハワイの写真を何枚か構成し、ポートフォリオのイメージで描こうと思っていましたが、最後まで描ききれないと感じ、一番お気に入りの風景を描くことになりました。
はじめは写真のような絵を描こうと進めていました。
ですが、現地の夕暮れは赤に近く、水面はもっと煌めいて見えたという記憶を大切にして制作することにしたそうです。
そのハワイの景色を見て感じたイメージを表現するために、夕焼けの空を写真より青っぽく暗めに塗り、木や船の影は油性ペンでより黒くなるよう塗り潰しをしたりしていました。
アクリルは油彩と違ってグラデーションが難しかったそうですが、キャンバスの右下に「Hawaii」の文字を入れ、遊び心を持って楽しく取り組むことができたと満足気にお話をしてくれました。
Yさんは思い出のハワイを描く時、印象深かった船の後ろの太陽や木の葉の細かいところを満足するまで何度も描き直してこだわったそうなので、是非そこに注目しながらご覧ください。
今後とも私たちの活動をブログにて紹介していきます。
ご興味のある方はぜひ次回のブログもご期待ください🌺